【大学生必見】我々はなぜ大学に行くのか?


ここ最近の暑さは何だ。

暑い、暑すぎる。

こんなの人間が屋外で活動していい気温ではない。もはや天災ではないか。


この暑さでますます引きこもり具合が加速している私だが、大学に行かなくなって2ヵ月弱が経った。そんな時に、ふとした疑問が浮かんだ。



「あれ、俺って何で大学に行ってたんだっけ?」



これは多くの大学生が一度は自分に問うたことのある疑問かもしれない。


私自身、大学1年生の頃から自問自答し続けてきた問いだ。

そして、結局答えの出ないまま放置してしまっていた。

それが、今になってふと蘇ってきたのだ。


これは、徹底して考え抜くしかないのではないか。

家に引きこもっている今こそ、この問いと戦うべきだ。

...ということで、ガチガチのガチで考察してみるので、ぜひ最後まで見ていって欲しい!



さて、考察の前に、議論を展開しやすくするために前提条件を定めることとする。


①4年間の大学生活にかかる費用を、700万と仮定する。





国立か私立、文系か理系、実家住まいか一人暮らしかなどの要素によって変動が大きいが、ここは固定させてもらう。

学費と生活費を合算させたものだと思って欲しい。


というのも、この”4年間・700万円”という値を、コストパフォーマンスを測る指標にしたいのだ。



飲み会の4000円は高いと思うくせに、学費の700万には何の抵抗も示さない。

700万を株やFXに突っ込むなんて考えもしないのに、大学には平気で700万を突っ込む。


”大学にお金がかかるのは当たり前”

のような風潮があるが、それが本当に合理的な判断なのか、改めて考えたい。

そこで、かかる費用を700万と仮定して、大学におけるコストパフォーマンスを適宜考察する。


②優位性・互換性の項目を設ける。

この手の考察は、極論に至りやすい。

例えば、

「大学に行かなくても学びたい分野は独学すればいい!だから大学に行く意味はない!!」

というようにだ。


これは論理の飛躍と言わざるを得ない。

学びたい分野の独学が可能=大学に行く意味はない、とはならないだろう。


このような極論を防ぐため、また分かりやすくするために優位性と互換性の観点を各項目に付与する。


例えば学びにおいてだったら、


1人で家で勉強するよりも大学の方が環境は整っているから優位性は高い。

また、大学以外でも専門学校やオンラインサロンなどの学びの場も多く存在するため、互換性はある。


よって、

優位性:◎ 互換性:〇

というようにだ。


注意して欲しいのは、

互換性があることは大学に行かなくていい理由にはならないということだ。

しかし、優位性が低いかつ互換性が高いのならば、大学に行く必要性は低くなる。

この2点を頭に入れて読み進めて欲しい。

また、理由によって大学行くべき度なるものを%で設定した。

超主観的だからこれはあんまり気にしないでくれ。




前置きが長くなってしまった。それでは、本題に入っていこう。

まずは、大学に行く理由・意味で主要なものとして挙げられそうなものを羅列する。


①夢の実現のため

②就職のため

③学問・スキルを追求するため

④出逢いのため

⑤遊ぶため・モラトリアを謳歌するため

⑥やりたいことを探すため

⑦ネームバリューのため

⑧学生という特権を活用するため

⑨自由に使える時間を得るため

⑩周りが行っているから


以上10項目を挙げてみた。

人によってはこれ以外の理由もあるかもしれないが、全ての人の抜け漏れを無くすことは不可能なので、そこは承知してもらいたい。

それでは、1つずつ見ていこう。



①夢の実現のため

(i)職業として明確な場合

医者になる、教員になる、などの夢がこれにあたる。

②の就職のためと曖昧になりそうだが、ここでは”医者”や”教員”という明確な職種な場合を①に入れる。


当たり前だが、医者になるには医学部に入るしかない。教員になるには教育学部に入るしかない。(例外もなくはない)

優位性:◎ 互換性:△

大学に行くべき度:95%


(ii)夢が抽象的な場合

国際的に活躍できる人材になりたい、困っている人たちを救いたい、起業したいなど、夢はあるもののそれが抽象的で曖昧な学生も多々いる。

私は高校性の時に国際的に活躍できる人材になりたいという想いから国際教養学部に入学した。(今は変わったけど)

大学では、その名の通り、国際的な問題を学んだり、all Englishの授業を受けたりして、そこそこに充実はしている。


しかし、その夢の達成のためには当然ながら大学で学ぶ以外の選択肢もあるはずだ。


海外や国際問題に関心があるなら、その身一つで海外を旅するでもいいし、外部の留学プログラムや海外インターンに参加するでもいい。

将来起業をしたくて経営学部に入る手段ももちろんあるが、それよりも大学に行かずベンチャー企業でインターンして修行し、その後独立する方がベターかもしれない。


夢の種類や抽象度、個人の価値観によって大きく変動する項目でもありそうだ。

優位性:△ 互換性:〇

大学に行くべき度:30~60%



-----------------------------

こういう時に、

「夢はあるけどまだ明確じゃないんだから、とりあえず大学に行っといた方が良いでしょ。その方が潰しが効くから。」

という意見をよく耳にする。

この”とりあえず”を深く考えて欲しい。

その”とりあえず”に、4年間という時間、700万という金額を投資する価値があるのか?

1年と150万くらいあれば世界一周くらいはできるだろうし、その方がよっぽど濃い学びを得られる可能性もある。

日本において”とりあえず大学に行く”という選択肢のコストパフォーマンスは非常に悪い。

そして、これから更に低下していくことは頭に入れておいた方が良いだろう。

コストパフォーマンス:×

-----------------------------



②就職のため

銀行に勤めたい、公務員になりたいなら大卒である必要はある。

しかし、それ以外の会社は別に大卒新卒じゃないと入れないということはない。

知識・経験・能力があれば中途採用枠でどんな会社でも入れる。


高校生までに、親や教師から

”大卒じゃなければ就職できない”

と言われ、保険やリスクヘッジのために大学進学を決めた人もいるかもしれない。

しかし、それを言う親が就活をしていたのは数十年前で今の就活事情なんて全く把握していないだろう。それを言う教師は、そもそも公務員だ。

就活や企業で働いた経験をした者の方が少数なのではないか?


親や教師が悪いと言っているわけでは決してない。

しかしながら、彼らの言う”大学に行っておかないと就職困るよ!”というアドバイスが私たちに適しているのか否かは、少し考えれば分かることだろう。


優位性:△~〇 互換性:〇

大学行くべき度:30~50%



③学問・スキルを追求するため

これも抽象度によるだろう。

絶対にこの教授の下で、この分野の学問を学びたい!!なら優位性:◎ 互換性:×なので100%大学行け!となる。

が、前述の通り”国際問題に関心がある”くらいの抽象度なら、別に大学じゃなくても出来るので互換性は:△~〇となる。


また、分野によっても違うだろう。


理系だと研究所が絡んでくるから優位性は:〇~◎になるかもしれない。

しかし、プログラミングなどのスキルだと大学よりもスクールの方が効果的だろうし、独学用のツールも充実している。

※プログラミングに関しては大学とスクール等ではやってることが違うから単純比較は出来ないとの意見頂きました!なるほど!!

大学行くべき度:分野と抽象度による



④人との出逢いのため

これは面白くなりそうだ。

分かりやすくするために、批判を覚悟で人との出会いの価値をお金に概算してみよう。


例えば、大学で出会った友人と2人で起業し、時価総額7億円の企業を創り上げたとする。

その友人と出逢えばければ7億円の企業は生まれなかったのだから、これは物凄い価値だ。


単純計算で700万の投資で7億のリターン。100倍のリターン!半端ないって!


結婚相手など、生涯を共にする人と出逢えた場合も、その価値は計り知れないだろう。

流石にこれはお金に概算するのは難しそうだ。



別に、大学以外でも出逢いの場なんていくらでもある。

しかしながら、出逢いという観点において大学が明らかに優れていることがある。

それは”同世代の人間が圧倒的に多いこと”だ。

サークルや授業で同世代の人間と毎日顔を合わせることで、共通の価値観を共有出来る瞬間も多いだろう。

友情・恋愛のどちらにおいても親密度が上がりより良い出逢いに恵まれる可能性が高い。

出逢いにおいては、大学は最強の環境と言うことができる。



もちろん、そうじゃない場合もあるということは言っておきたい。

4年間で薄っぺらい関係値の人脈しか作れず、卒業後何の繋がりもなくなるようだったら、人との出逢いにつぎ込んだ700万のリターンは0だ。

...ちょっと極論かもしれない。


優位性:◎ 互換性:〇

大学行くべき度:70~80%



⑤遊ぶため・モラトリアムを謳歌するため

サークルで遊びたい!全休作って遊びたい!夏休み遊びたい!!!

...いや、大学じゃなくても遊べるしモラトリアムを謳歌するのに大学に行く必要はないよね。

優位性:× 互換性:〇

行く率:10~20%



⑥やりたいことを見つけるため

最初に言えることは、やはりコスパが悪い。

700万と4年間をかけてやりたいことを見つけに行く。

例え1年で見つかったとしても、150万はかかる。高くない?


やりたいこと見つけるなら本読みまくるとか、オンラインサロン入るとか、もっとコスパが良い手段はいくらでもあるはずだ。



優位性:△~〇 互換性:〇



⑦ネームバリューのため

優位性:△ 互換性:〇

これは先に出しておこう。

まず、大学生ってだけで日本には何万人いる。日本トップの東大だって1学年3000人いる。

これでは何の差別化にもならない。”東大生”ってネームバリューがどうしても欲しいならいいかもしれないが、そのネームバリューを得るためだけに大学に行くのが賢いとは私は思えない。


”大学生”というネームバリューの価値はどれほどのものなのか?

単にネームバリューが欲しいのならば他にも色々あるのではないか?

世界一周制覇とか、自転車で日本一周とか。TOEIC990点とか。

そっちの方がよっぽど面白いし差別化になるのではないか?



⑧学生という特権を活用するため

学生というだけで社会人は会ってくれる。支援してくれる。利害関係を度外視してサポートしてくれる。

これは大きなメリットだろう。

優位性:〇 互換性:△


⑨自由に使える時間を買うため

むしろ大学で時間を拘束されることの方が多いだろう。矛盾している。

優位性:× 互換性:◎


⑩周りが行っているから

もはやこれは理由になっていない。





ざっとこんなもんだろうか。

もちろん、人によって複数の理由を持ちながら大学に行っている人もいるだろうから、簡単に判断することは出来ない。

これらの項目や判断方法を参考に、なぜ自分が大学に行くのか、改めて考えるきっかけとしてくれたら嬉しい。



ガチ感を出すために文体まで変えてよく頑張った俺!お疲れ!


多様な意見があると思うので、お前ここは違うやろ!ワイはこう思うで!といった主張があればガンガン言って欲しい。以上!

0コメント

  • 1000 / 1000